昭和60年8月12日 日航機墜落事故

阪神タイガースがセリーグを制し、日本一に輝いた昭和60年。ちょうど30年前の8月12日の夜7時すぎ、オレは家族と一緒に晩メシを食いながら野球中継を見ていた。

羽田から大阪に向かう日航123便がレーダーから消えたという速報に触れた。

子供ながら、
「あ、もう駄目だな」
って思った。恐ろしいことが起こった、瞬間的にそう思った。
ただ、ヘンな話、もしかしたら生存者はいるんじゃないか・・・いや、多分いる!そんな気がしていた。

テレビはずーっとその事故のことを伝えていた。警察、自衛隊、そしてマスコミ・・・大人たちが大騒ぎしていたにもかかわらず捜索活動は一向に進まない。異常なことが起きていると思った。

やっと見つかった時、日航123便はとっくに御巣鷹山に墜落したあとだった。そして、奇跡的に4名の人々が救助された。その人たちの証言によると墜落した際にはあちらこちらから多くの人の声が聞こえたという。そういう意味ではもっと早く発見できていたら・・・と悔やまれる。

腹の立つことにマスコミ各社が飛ばすヘリが救助活動を散々ジャマしたと聞く。もっと腹が立つのは・・・生還された4人の中に中学1年生の少女がいて、彼女が美少女であるがために入院している最中からマスコミに追い掛け回されたということだ。

NHKスペシャルでは前述の救助された当時中学一年生の女の子の証言が紹介されていた。捜索隊を待つ間、砂が口に入って苦しかったとか、救助されるまでどのようにしていたのか・・・初めて聞く彼女の声だった。彼女のことはいろいろ聞いた。看護婦さんになりたいんだとか、この事故でご両親と妹さんを亡くされたんだとか。女性週刊誌は無責任だから、彼女のルックスに目を付けて
「地獄から生還した少女」
というキャッチフレーズで彼女がアイドルとして売り出されるなどなど、くだらない話を垂れ流していた。きっと彼女は静かに暮らしたい、事故のことなんてもう思い出したくもない・・・そう思っていただろうに事故の後しばらく、マスコミに追い回されたことは想像に難くない。中1の少女が両親を亡くしてマスコミに追い回されて・・・昭和の終わりの残酷物語だった。

当時中1だった少女は夢をかなえて看護婦さんとなり子供も3人もうけた。そのお兄さんは事故を遠因に不登校となったが何とか大学に進学、心理学を学び今は福祉の現場で働いていて、こちらもお子さんを3人もうけたんだとのこと。この兄妹の叔母は今年二十数年ぶりに御巣鷹に登り、兄妹が幸せに暮らしていることを報告したという。

こういいう事故が起きると、必ずくだらない都市伝説というか陰謀論がデマとなって流布される。オレは確かに聞いた記憶があるのだが・・・当時のタカ派として知られる中曽根元首相がミサイルのボタンをいじって遊んでいるうちに誤射してしまい、日航機を撃墜してしまったなんていう話もあった。その当時日本にはミサイルなどない。あったとしても、ボタンを押すだけで飛んでいくミサイルなどこの世に存在しない。また、日航機が放射性物質を運んでいたから自衛隊も捜索活動には積極的になれなかったなどと言う無責任なデマを流布する輩もいた。

NHKスペシャルで日航機墜落事故の特集を見たのだが、イマイチ納得できなかった。警察や自衛隊の責任にするのは簡単だけど、どんなに優秀な組織でも未曾有の事態に直面した時にはかなり難しい判断と行動が迫られる。とりあえず、NHKスペシャルで証言していた警察関係者、自衛隊関係者は当時の自分たちの活動について悔しさをにじませていた。警察や自衛隊を非難するだけで終わらせるのではなく検証して次に生かすような内容にするべきだ。

空から捜索していた自衛隊ヘリは日航機が炎を上げているのを写真に撮影することに成功。ヘリから現場に降りようと試みた隊員もいたが、明りのない中、二次災害が起こる危険があって断念した。
「そのまま引き返してきたというのは悔しかった。申し訳ない」
そう述懐している。

少なくとも30年前のあの日、日本の警察や自衛隊は去年4月の韓国セウォル号事故の時の韓国海洋警察のような無能ぶりは晒さなかった。

マスコミは
「この事件を風化させるな」
なーんて偉そうなことを言うのだが、事故が風化しているのはマスコミがいけないんじゃないか。毎年この時期にほんの少しだけ特集を組んでお茶を濁すだけで終わり。事故やヒロシマナガサキ、戦争の悲惨さが風化してしまっているとしたら一番の原因はマスコミの無関心が原因じゃないのか。

自衛隊は1か月後には早くも幹部会で反省点を振り返っている。
しかし自衛隊は事故と自らの対応についての詳細を明らかにしていない。自衛隊は言うまでもなく軍隊であるからそのすべてを明らかにすることはできない。そこは日本人は理解しなければいけないだろう。

その当時安善家では読売新聞をとっていた。思春期のぬこ之助はこの事故発生から社会が落ち着くまでの当分の間の新聞を捨てる気になれずに自分の洋服ダンスに溜めておいていた。親父さんに
「ぬこ、それどうするつもりだ?」
と聞かれたのだが・・・オレはどう返事していいのかわからなかった。

時々テレビで昭和の事故、事件史みたいな番組をやるけれど・・・日航機墜落事故、オレの心に深く沈殿しているのは圧倒的にこの事故なのだ。

520の御霊に、合掌。





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