8月2日NHK「小さな旅」を見て感じたコト

250年ほど前、浅草の松阿(しょうあ)上人は川が氾濫してしまった村を訪れ、お地蔵様と一緒に各家庭を回るコトを決意。それから、松阿上人は一日も休むことなく祈り続けた。

しかし、再び大洪水が起きてしまったため、松阿上人はお地蔵様だけを村中に回すよう言い残して川に身を投げた。

一軒のお家に数日しか留まらない回り地蔵。

秩父鉄道の発着地でもある羽生の人々は、回り地蔵が家に来ると、親戚一同呼び寄せて皆で食事を頂く。
小さな子供は、お地蔵様を見て、
「怖いヾ(。>﹏<。)ノ゙コワイヨォ~」
と話す。

30㎏の重量がある回り地蔵は、檀家の人々に背負われて次のお家へ連れられて行き...そして幸せをもたらす。もしかしたら、子供たちは回り地蔵の由来に絡めて、大人から人の生き死にについて話を聞かされているのかもしれない。そうであるよう祈りたい。

NHK「小さな旅」は、毎週土曜日朝5時のニュースの後に始まる。日曜日の朝のもっと遅い時間に再放送されているらしい。毎週毎週、美しい映像で、いろんな地域の美しい風景や風習、風俗を紹介してくれて楽しみな番組だ。

真面目な話...今回の番組を見て佐世保の高1同級生殺害事件を思い出した。

「人は死んだらどこへ行くのだろう?」という疑問について、今までは仏教その他既存の宗教が、その答えを用意していたのだと思う。蓮の花がいっぱい咲いてて仏様の慈悲にあふれた天国、入り口に閻魔大王がいる地獄、その手前には三途の川が...みたいな、なんとな~く仏教の死生観に基づいた「死後の世界」を連想していて、みんなだいたいそこへ行くんじゃないの?的な考えを共有しているような気がしてる。

でも、今回逮捕された少女にはそういう「センス」が決定的に欠けているような気がする。
人が死んだらどこに行くのか全く分からない、だから自分が実行して解剖して調べるんだと、非常に合理的に理性的に考えている。
彼女はもしかしたら、解剖すれば、人間の魂のようなものが見つかるんじゃないのかというように考えているのではないのか。まるでロボットを分解していけばその心臓部であるCPUが見つかるのと同じように。
しかし、人のご遺体を傷つけたって、生命の神秘などわかるわけがない。

オレは学生時代心理学を専攻した。犯罪学を専門とする先生にゼミでお世話になったコトもある。だから関心を持ってこういう事件は見ているのだけれど、この手の猟奇的残虐的事件は、感情の爆発が主原因であるコトが多い。でも、今回の加害女子生徒の場合、極めて冷静に、理性的に犯行に及んでいる気がする。

戦後日本は日本国憲法を定め、公よりも個を重視するようになった。その流れなのか、それとも戦争への反省という意味なのか知らないが、日本のリベラリストたちは既存宗教を徹底的に否定してしまった。

佐世保では10年前にも小6の女子児童が同級生をカッターで殺害するという事件が起きており、それ以降、「命を大事にする教育」なんぞというものが行われていたらしい。しかしながら、
「生きてるって素晴らしいよねぇ」
「生命って大事だよねぇ」
な~んていう小学校の授業の薄っぺらい言葉をどれだけ子供たちに投げかけても、何かのきっかけがあればそんな物簡単に吹き飛ぶ。

あるテレビ番組のコメンテーターが「多くの映画や文学作品に触れてほしいですね」などと発言していたが、仏教やキリスト教、神道等の既存の宗教の思想に比べ、文学や映画の思想など実に浅い。

リベラリストどもがせっせと否定し続けてきた仏教的価値観がほぼ100%破壊されつくし、それに代わるものを提示し得ない現代、同じような事件が続かないとも限らない。

250年前に羽生に姿を現した松阿上人は自分の意の命を懸けて村人たちを守ろうとした。羽生では松阿上人の教えが守られている。羽生の子供たちの心の奥深くに、回り地蔵への感謝と、仏教式の死生観が植え込まれていく。

羽生の回り地蔵の習俗が永遠に続きますように...



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