学習塾の実態

昨年10月、tvを見ていてちょっと度肝を抜かれるようなニュースを耳にした。
文科省がこういう文書を発表したのだ。

「文部科学省から学習塾事業者に対する土曜日の教育活動推進に関する協力の呼びかけについて」

塾業界の反応はこういうところらしい
「文部科学省、「土曜授業」で学校と学習塾の連携を後押し(月間私塾界)」

オレがびっくりしたのはどうしてかというと、tvニュースではアベノミクスの第三の矢、
規制改革の文脈で「学校教育の民営化」が語られていたからだ。
経済活性化のために学校教育を自由化するのか?
そんな出鱈目なコトしたら、日本の学校教育が崩壊するぞ。
その時になってから立て直そうとしても遅いんだぞ。

関係者らは塾の実態についてどんだけ知っているのだろう。

オレの住んでる埼玉県。
「塾ナビ」というwebサイトで中学生対象の集団で授業をする塾を見てみると、
最近の口コミ数が多い塾として栄光ゼミナール、スクール21、早稲田アカデミー、市進学院、
進学塾サイシン・サイシンエクセル、こうゆうかん...
20年ほど前に塾業界を去って行った(というか辞めさせられた)自分は聞いたコトの無い塾の名が多い。
塾の流行り廃りが大きいのだ。
市進学院はその名の通り千葉の市川市を本拠にしていたのではなかったか?
早稲田アカデミーって、埼玉県に昔からあったか?
スクール21はかつて英進セミナーという名の塾で、弱小の塾だった。
サイシンはかつての埼玉進学スクールという名の塾で、これはオレが中学生の頃からあった。
オレの中学の先生が煙たがってた(≧∇≦)ノキャッキャッ!
しかしそのサイシンもかつて早稲田アカデミーと資本業務提携したにもかかわらず、
その後それを解消している。

興味深いのがオレが中学生の頃に圧倒的な人気と
優秀な高校に合格する優秀な生徒の数の多さを誇った山田義塾の名が、最近全く聞かれないコト。

実はその山田義塾、内部分裂によって経営不振に陥り解散しているのだ。
かつて山田義塾で学んだ人であっても、そんなコト知らなかったという人は多いだろう。
一時は茨城県に鹿島学園というやたらとサッカーが強い私立高校を経営するほどの隆盛ぶりだったのだが...
はかないものだ。
そういうオレが20年ほど前に勤めていた塾も、
実は塾長が埼玉県内では大手の塾から独立して起業したものなのだ。
その手法は「あこぎ」そのもの。
講師数人と、100人ほどの生徒を引き抜き、
さらには塾のマニュアルまでも持ち出してしまっていたのだ。
まぁ、あんまり使えないマニュアルだったけど...
上述の早稲田アカデミーとサイシンの資本提携の解消も内紛によるものなのではないのか?
ちなみにオレが学生時代にバイトをしていた塾の名前はいくら検索しても出てこない。
消えてしまったのだろうと思う。
塾業界の内紛の多さ、消えてしまう塾の多さ...また、塾という会社自体は消えてなくならないものの、
校舎が閉鎖されるというコトはこれまたよくある。
上述の埼玉進学スクールもサイシンとして今も存在するものの、オレの地元の校舎は閉鎖されている。
その度に振り回されるのは子供だ。
いつも子供は犠牲者なのだ。

オレが何を言いたいのかもうおわかりだろう。

塾はやっぱり金のコトばかりを考えてる。
現場の講師はその大半が大学生のアルバイトだが、自分の時給のことしか考えていない。
だから内紛や分裂を繰り返しているのだ。
塾を否定する気持ちはまったくない。
学校と違って勉強が苦手な子と得意な子が学級を別にして授業を受けられて
かつ、ひとつのクラスが学校に比べれば少人数である塾が多いから、
勉強が苦手な子たちも理解しやすいし優秀な子たちはもっと高度な勉強ができて、
最終的に皆が希望の高校に合格できる。
塾は大いに利用する価値がある。
ただ、上述するように分裂騒動を起こすたびに被害に遭うのは生徒児童なのだ。
山田義塾の内部分裂による解散では実際に行き場を失った生徒が多く生まれた。
子供さんをお持ちの親御さんはこの辺りの現実をよく見られた方がよろしい。

学校教育を塾業界に任せるのは危険だ。
そもそも塾の講師は大学生のアルバイトが大半なのに、彼らに学校の授業を任せるつもりなのか?
後述するとおり、学校と塾とではやることがまるで違う。
学校の授業の方がはるかに緻密に計算されていてハイレベルなのだ。
学校の先生は90年代以降バカにされがちでモンスターペアレントなる存在も生まれているが、
少なくとも授業をする能力は高い。
そこは評価されるべきだ。

塾にだって情熱を持った講師は多くいる。
しかし塾の講師には学校の先生のように子供の人生に責任を負うような"志"は無い


大都市では優秀な講師をたくさん抱える塾も多いかもしれないが
地方になるとそうではない塾も多くなるという地域間格差の問題もある。

また、正規の先生も月~金の授業を自分が担当し、土曜日の授業だけを塾の講師に任せるというコトにも
心配が残る。
その連携は素人が考えるほどに簡単ではない。
オレは大学生の時に塾でアルバイトしていたが、教育実習に行ったときに、
塾の授業でやるコトと学校の授業でやるコトの違いを身をもって知らされた。
塾では当たり前に問題を解く能力を身につけさせるのだけれど、
学校では物事の本質に迫ることができないといけない。
情けない話、教育実習では担任の先生の授業を真似するだけで精一杯だった。
それはオレに限った話ではなく、他の実習生も最初は思い出話に花を咲かせていたりしたのだが、
授業の見学が始まるとそれどころではなくなった。
それほどまでに学校で授業をするというコトは難しいコトなのだ。

学校と塾とでは本質的に違う。
学校の先生と塾の講師とでは全く違う。

文科省の文書を読んでみるとtvニュースが煽るような学校教育の民営化というような極端な話ではなく、
どうやら、土曜授業の復活にあたって教員の数が足りないから塾に協力を依頼するというコトらしい。
それは止むを得ないことなのかもしれない。
しかしながら、土曜授業復活への対応は正規の教員を増員することがその王道であるハズだ。
ただでさえ日本は教育にかける予算が他の先進国より少なく、教員の負担が多くなっている。
そのために精神疾患を抱える教員が多いほか、現場は様々な問題を抱えてしまっている。
予算を増やして教員を増員すべし。

以上のような理由で、土曜授業が復活したら当初は塾業界の協力を仰ぐとしても、
正規の教員で賄えるようになったら、塾には手を引いてもらうのが正解という話なのだ。
塾は経営が傾いたら子供を置き去りにして行ってしまう。

学校教育は国が責任を持ってやるしかないのだ。






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